Darkness and Light

京都・上賀茂神社北神饌所(世界文化遺産)の薄闇に泛ぶジンバブエ黒御影石の彫刻
陶芸家 樂吉左右衞門が撮る 存在のかたち
彫刻家 樂雅臣が撮る 彫刻の意思
初めての写真集 Darkness and Light

ハードカバー 80ページ
言語 日本語 英語
発売日 2016/3/26
寸法 304×207×15mm

ひつ・stone box

第3回個展図録2014

ペーパーブック 88ページ
言語 日本語 英語
発売日 2014/10/11
寸法252×229×8mm

吉左右衞門X
樂吉左右衞門 樂篤人 樂雅臣
初めての、そして最後の親子展

第7回目吉左右衞門X図録 2016

桃山時代に樂茶碗を造り出した初代長次郎以来、400年余りにわたり技と精神を守り続けてきた「伝統の家」樂家に焦点を当て、15代当主・樂吉左衞門氏とその二人の息子たちの作品を展観いたします。伝統に立脚しながらそこに安住することなく、常に斬新な造形美の世界を表現し続けている当代吉左衞門氏の茶碗。未来を背負って次なる16代を継承することになる 惣吉・篤人氏の茶碗。樂家を出て造形の道を進む次男・雅臣氏の石彫。
伝統とは技や精神を後代に伝え、受け継がれていくことです。その点において西洋のマエストロの伝統も同じと言えます。その中でも重要なファクターをなすのが親から子へと血脈を繋ぐ「家」制度です。日本には何代にも受け継がれた伝統の家が多く顕在しています。その中で長い歴史を通じて絶えることなく血脈が受け継がれ、各時代の作品を残しているのは極めてまれなことであり、樂家はその特筆すべき歴史をもつ希少な「伝統の家」であると言えます。
「樂家」という伝統の家に生まれ、今の時代に生かされ、それぞれの葛藤を通し自らの人生を歩んでいく三氏。当代吉左衞門氏は今年67歳を迎え、人生後半に向けさらなる一歩を深め、篤人氏はやがて背負うこととなる当代の重責に向かって邁進精進の日々、また樂家を離れすでに彫刻家として活躍している次男雅臣氏は、2014年の個展「ひつ~stone box~」において上下に分かれる合子状とも言える中空の石彫を発表しました。茶道美術における蓋物、香合にも共通するこのような形状は、今までの石彫には見られない独自なもの、これも樂家で育った環境が大きく影響を与えていると考えられます。
本展は「樂家」という伝統の家に生まれ育った父子三様の取り組みが、それぞれの人生とともに本展で出合い、また個別な人生を歩んでまいります。まさに初めての、そして最後の親子展です。

ペーパーブック 104ページ
言語 日本語 英語
発売日 2016/4/16
寸法260×213×12mm